2009年8月4日火曜日

低身長の精査方法 GHとIGF-I

<成長障害の分類> 環境因子> ・栄養摂取不足 ・吸収障害 ・DM ・VItD抵抗性くる病 ・中枢神経性 ・慢性腎疾患 ホルモン異常> ・GH欠乏 ・甲状腺H欠乏 ・グルココルチコイド過剰★ ・体質性成長遅延 ・愛情遮断症候群 ・GH抵抗性症候群 <フローチャート> 骨年齢 遅延=GH分泌能 正常→思春期遅発症                                   低下→下垂体性低身長、甲状腺機能低下 一般検査→内科臓器疾患 遺伝歴→胎生・出生異常→染色体検査→正常=先天性奇形症候群                        胎内感染                   異常→染色体異常 ________________ GH:日内変動する IGF-I(ソマトメジン): 血中濃度はGHの総分泌量を反映。              GHと異なり日内変動はないので、  年齢、性別によって基準値から、成長障害のスクリーニングが可能 __________ ●身長体重から、身長SDスコアを算出→ー2SDよりも低いと成長障害と判定 ●病歴:骨盤位分娩、仮死などの周産期異常      二次性徴      dysmorphic Features(Turner:外反肘、翼状頸、襟足の低下)                    (GHD:顔貌の幼稚さ 軽度肥満) ●一般採血、尿検査=臓器異常 ●内分泌  IGFーⅠ、IGFBP-3、甲状腺ホルモン(fT4、TSH)、  尿中GH低   http://74.125.153.132/search?q=cache:XiMBzjIlKcAJ:www.acromegaly.jp/inspect/igf.html+IGF-I+%E5%9F%BA%E6%BA%96%E5%80%A4+GH&cd=1&hl=ja&ct=clnk IGF-Iは,GHの作用により肝臓で産生されるホルモンで,その血中濃度はGHの総分泌量を反映します。GHと異なり日内変動はありませんが,年齢や性別によって変動がみられ,一般的には小児期では低値を示し,徐々に増加して思春期に最大となり,以降,加齢とともに減少していきます。したがって,血中IGF-I値を評価する際には,健常人の年齢,性別基準値と照らし合わせて評価する必要があります。 血中IGF-Iの基準値[第一ラジオアイソトープ研究所のIGF-I(ソマトメジンC)IRMA「第一」キットを用いた測定値] 年齢(歳) IGF-I 値(ng/mL) 男 性 女 性 平均 -1.96 SD~+1.96 SD 平均 -1.96 SD~+1.96 SD 0 69 18~150 69 12~174 1~2 68 11~172 113 37~229 3~4 86 29~173 114 35~238 5~6 124 64~203 141 74~230 7~8 168 50~356 235 95~437 9~10 217 87~405 231 60~514 11~12 291 115~545 428 206~731 13~14 391 178~685 462 216~798 15~16 410 287~555 376 262~510 17~19 347 219~509 391 264~542 20~29 202 85~369 234 119~389 30~39 169 67~318 171 73~311 40~49 131 41~272 139 46~282 50~59 125 59~215 126 37~266 60~69 124 42~250 84 37~150 70 以上 137 75~218 106 38~207 福田いずみ, 肥塚直美. 2. GH 分泌不全性低身長症(D. 検査各論). 最新内分泌検査マニュアル(高野加寿恵 監修), 日本医事新報社, 東京, 2002, p.28. 血中 IGF-I 測定時の留意点 ・ IGF-I は肝臓で産生され,その血中濃度は GH の総分泌量を反映します ・ 血中 IGF-I 値は年齢や性別によって変動します ・ 血中 IGF-I 値の評価にあたっては,健常人の年齢,性別基準値と照らし合わせる必要があります

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