2009年10月4日日曜日

小児 偏頭痛

■小児の偏頭痛の治療 6歳以上では イブブロフェン(ブルフェン)7.5~10mg・kgかアセトアミノフェン 12歳以上では sumatriptan nasal spray 5, 10, 20 mg effective ■誘因 誘発因子  精神的因子:ストレス,精神的緊張,疲れ,睡眠  内因性因子:月経周期  環境因子:天候の変化,温度差,頻回の旅行  食事性因子:アルコールは多くの患者に共通する誘発因子の一つである        他の食品群は,個人によって反応が異なるため,特に摂取を制限するよう必要はない ______________ ①Dynamed  ②頭痛学会 ③フェニルエチルアミン チョコレートに含まれる  _______________ ②片頭痛の誘発因子としてどんなものがあるか 推奨 片頭痛の誘発因子(疫学調査より)としては下記のものがある.  精神的因子:ストレス,精神的緊張,疲れ,睡眠  内因性因子:月経周期  環境因子:天候の変化,温度差,頻回の旅行 食事性因子:アルコールは多くの患者に共通する誘発因子の一つであるが,他の食品群は,個人によって反応が異なるため,特に摂取を制限するよう勧告する必要はない 推奨のグレード B~C   背景・目的 片頭痛患者のなかには,特定の状況下で発作が起こりやすいことを認識しているものも多い.誘発因子を除去することは片頭痛の予防につながることから,多くの患者に共通する因子を疫学調査のなかから検索する. また,多くの食品が片頭痛の誘発因子として信じられており,その代表的なものは赤ワイン,チョコレート,チーズである.これらの食品に共通し,片頭痛を誘発する物質としてチラミンを代表とするアミンの関与が考えられ,アミンを含むピーナッツ,豚肉なども片頭痛の誘発因子と考えられてきた.しかし,一般的に飲酒により片頭痛が誘発されることはあるものの,チョコレートやチーズなどの食品群が多数の片頭痛患者において,発作の誘発因子となるか否かは疑問の多いところである. 解説・エビデンス 疫学調査からは共通の片頭痛誘発因子がみられる 1-7) .すなわち,ストレス,精神的緊張,疲れ,睡眠,月経周期,天候の変化,温度差,頻回の旅行,アルコールなどである.アルコール以外のものは緊張型頭痛の誘発因子ともなる(グレード B ). 一般にアルコールは片頭痛の誘発因子となる 8) .赤ワインで片頭痛が誘発されると認識している片頭痛患者群と,認識していない患者群との調査では,認識がある群のみで片頭痛が誘発された9) .このことは片頭痛患者個々において誘発因子が異なる可能性を示唆する.英国における患者への意識調査では,誘発因子としてチョコレートまたはチーズを挙げたものが 16-18% にみられた 10-11) .チョコレートによって片頭痛が誘発されると信じている 20 例の患者を対象としたプラセボとの二重盲検試験では,チョコレート群で片頭痛が誘発されることが多かった 12) .一方,頭痛患者一般(片頭痛,緊張型頭痛,混合型頭痛を含む)におけるチョコレートとプラセボとの二重盲検試験では,チョコレートを誘発因子と信じている患者においても,チョコレートとプラセボ間で頭痛の誘発率に差はなかった 13) (グレード C ).人口甘味料のアスパルタームは一部の患者では頭痛の誘発因子となる可能性がある 8) . Takeshima らの調査では,片頭痛持ちの人は頭痛持ちでない人に比べ,脂肪/油の多い食べ物,コーヒーやお茶の消費が多いことを報告している 1) . ______________ ①Treatment overview: very limited evidence regarding preventive therapy for migraine in children and adolescents ibuprofen appears more effective than placebo for children ≥ 6 years old (level 2 [mid-level] evidence) and may be preferred over triptans due to lower cost and perceived safety sumatriptan nasal spray and zolmitriptan nasal spray may be effective in adolescent migraine (level 2 [mid-level] evidence); triptans not FDA approved for use in children prochlorperazine IV more effective than ketorolac IV in children (level 1 [likely reliable] evidence) Diet: foods not established as migraine trigger, but diary of migraine and diet may be considered in individual patients best current evidence does not support relationship between oral ingestion of biogenic amines (アミン類)and food intolerance reactions systematic review identified 13 oral challenge studies but only 4 considered sufficient to support conclusions 1 study found no relation between biogenic amines and wine intolerance 2 studies found no effect of tyramine (チアミン)on migraine 1 study found no effect of amount of phenylethylamine(フェニルエチルアミン) in chocolate on headache in patients with headache Reference - Ann Allergy Asthma Immunol 2003 Sep;91(3):233 dietary restriction of vasoactive amines not associated with improvement compared to control diet in randomized trial of 39 children with migraine (Arch Dis Child 1987 May;62(5):458) Reference - J Fam Pract 2006 Jan;55(1):62 Medications: American Academy of Neurology recommendations for treatment of acute migraine in children and adolescents(3) age ≥ 6 years old ibuprofen 7.5-10 mg/kg effective acetaminophen probably effective age ≥ 12 years old sumatriptan nasal spray 5, 10, 20 mg effective insufficient data for other triptans or other forms of sumatriptan ___________ チョコレートに含まれる脳内麻薬「フェニルエチルアミン」で恋愛力アップ! 2008/06/12 11:28 こぼれ話 画像はイメージです。6月12日は「恋人の日」。アメリカやヨーロッパなど、古くからいくつかの国では「縁結びの神」「愛の守護者」として崇められている聖アントニオの命日イヴであるこの日に、恋人同士や夫婦間でプレゼント交換をして祝う風習がある。なお、ブラジルでは「恋人の日」を「Dia Dos Namorados(ディア・ドス・ナモラードス)」と呼ぶようだ。Namorados(ナモラードス)とは「恋人」という意味の他に、「甘い、優しい」という意味を持つ。チョコレートの様に甘い恋人たちが、その愛を確かめあう日といったところだろうか。そして偶然にもチョコレートには恋が生まれる物質が含まれるといわれている。 目があった。手が触れた。恋愛でドキドキしている時、脳内では「フェニルエチルアミン」という物質が分泌されている。別名LOVE MOLECULEと呼ばれている恋愛物質フェニルエチルアミンは、エンドルフィンと呼ばれる物質を脳内で分泌させる。エンドルフィンは麻薬のモルヒネに似た構造を持ち、高揚感、陶酔感などの快感をもたらすことから脳内麻薬ともいわれている。チョコレートには、そのフェニルエチルアミンの他にも必須アミノ酸のトリプトファンが含まれているため、気分を調節する働きがあるセロトニンの材料にもなる。チョコレートを口に含んだ時の幸福感は、セロトニンのおかげでもあるということだ。 とても大好きだった相手でも、だんだん情熱が冷めていく。それは時間の経過とともにフェニルエチルアミンが減少するのもひとつの原因とされている。フェニルエチルアミンは大量に分泌されると、脳の一部が破壊され正しい判断ができなくなったり、禁断症状がでたりする場合もあるので、減少していくのは苦しいほどに気持ちいい恋愛に溺れないための防衛策なのかもしれない。 情熱で始まった恋が、いつしか安定した深い愛情に姿をかえる。それはとても幸せなことだが正直、退屈に感じる時もある。恋人の日、男性から女性に送られるプレゼントはフォトスタンドの他、お花やチョコレートを選ぶ人も多いそう。それは年に1度くらいは、始めの頃の気持ちに戻りたいという願いのあらわれなのだろうか。

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