2009年9月1日火曜日

画像 CT,レントゲン 胸部の解剖

■肺 解剖 右 10つに分かれる。上葉、中葉、下葉。 左  8つに分かれる( x2 x7)。上葉、下葉。    上葉=上区+舌区(上葉と下葉が分かれず、4つの区で、”上葉”になっている)     S1(+2)=肺尖後区、S3、S4、S5    下葉=4つの区     S6、S(7+)8,S9、S10 ■レントゲンで見られる気管支  B3b(前上葉枝) Bronchusの3番目のb(前胸部に向かってくるもの)     ■CT上の気管支の同定 ①気管支分岐部同定 B前に3 後に2  上に1 ②気管支中葉枝を同定 B4,5 背側に6 ③下肺静脈同定 B7.8. 背側に9。10 _________ 参考) ネッター解剖学 Web) http://images.google.com/imgres?imgurl=http://www4.ocn.ne.jp/~etrt/12ymc.files/image006.jpg&imgrefurl=http://www4.ocn.ne.jp/~etrt/12ymc.htm&usg=__W580xc-E31gp4saTR_P4UyQthao=&h=540&w=720&sz=54&hl=ja&start=11&sig2=pLGUZznEe4sgSE-crcJP4w&um=1&tbnid=SqH5pLIlgHaAVM:&tbnh=105&tbnw=140&prev=/images%3Fq%3DCT%25E3%2580%2580%25E6%25B0%2597%25E7%25AE%25A1%25E6%2594%25AF%25E5%2588%2586%25E5%25B2%2590%26hl%3Dja%26lr%3D%26rls%3Dcom.microsoft:ja:IE-Address%26rlz%3D1I7GGLG%26sa%3DN%26um%3D1&ei=TrucSq2LIIrq7APS-4DcBA 「胸部正常解剖」                                  「講義目的」・・・・・ CT画像から描出されている肺野および縦隔構造物を同定するとともに 区域気管支を同定し肺区域を同定する。 *気管および区域気管支をシェーマにて示す。 《右肺上葉区域気管支 B1 B2 B3の同定》 右上葉区域は、まず気管分岐部を同定し 側方にB2bが、後上方にB2aが、また前方にB3のB3aとB3bの亜区域枝が同定される。また、上方へ向かうB1が輪状に、それぞれ認められる。 《右肺中葉区域気管支 B4 B5の同定》 と《右肺下葉区域気管支 B6の同定》 右肺野上葉の下に無血管野(RMLW:right mid-lung window)を見つけ、その下に中葉がある。また右中葉支口を見つけたら、側方にB4aが、前方にB5aが、後方にB6bcが存在する。葉間胸膜(minor&major fissure)を同定すること。注:葉間周囲の肺は末梢であり、太い血管に乏しくCT上無血管野領域として描出される。特に右中肺野のminor fissure周辺はRMLWと呼ばれるほど血管にとぼしくい大きな領域として描出される。 《右肺下葉区域気管支 B7 B8 B9 B10の同定》 中葉後方に右下肺静脈を見つける。根部に下方へ続くB7が輪状に同定。 下肺静脈に接する形で側方へB8aが、後方へB9a,B10aがそれぞれ同定される。葉間胸膜で中葉と下葉を分割すること。 右肺野をこのように①気管分岐部②中葉支口③下肺静脈をそれぞれ同定することで、簡単に区域気管支を同定することができる。 なお、左肺野も右肺野同様に同定していくこと。 葉間胸膜(major fissure)にて、上下葉を分割すること。

1 件のコメント:

yanokey さんのコメント...

正面像ではシルエットのため左右の心陰影が追いにくくなっていることでみつけるしかありませんが、側面像では無気肺の状態が割りと良く見えます。無 気肺が改善しても、中葉もしくは舌区の容積がもともと小さいことが特徴です。CTでみると胸壁と心臓にはさまれて、いかにも窮屈そうになっているのが分か ると思います。
成因は肺門リンパ節腫大のためとか言われていたこともありますが、もともと中葉舌区は構造的に虚脱しやすい(胸膜に覆われている部分が相対的に多く側副換 気ができにくい、心臓の拍動の影響を受ける)あるいは気管支が細くて長い、などが影響していると思います。肺炎を伴っている場合もありますが、まったく炎 症所見も何もないことも多いです。また血痰を伴ったりするいわゆるdry typeの気管支拡張を伴うこともあります。まれには気管支結核だったり、非定型抗酸菌症だったりすることもある。

中葉病変:右下肺野に病変がある時,それが中葉にあるのか下葉にあるのかどう やって見極めたらよいのだろう.そのためには,心陰影の右縁と右横隔膜に注目する.心陰影の右縁は前にあり,右横隔膜は右下葉と接するから,中葉病変では 心陰影右縁のシルエットが消失し,右下葉病変では右横隔膜のシルエットが消失する.この写真では,右横隔膜はよく見えているが,心陰影右縁は病変と区別で きなくなっている(シルエットは消失している)から,中葉の病変とわかる.(CTで確認)この肺炎が良くなった写真では,心陰影の右縁がはっきりしているから,比較すると良い.