どんな副作用があるんですか?
効果があるということは、副作用もそれなりにあるということになります。ステロイドの作用はいろいろあるのですが、そのうちのいくつが膠原病の治療に良い作用であり、他のいくつが体に悪い作用になります。代表的な副作用は次のとおりですが、治療のための作用も一方では悪い側面もあるのがおわかりいただけるでしょう。
大量投与で現われるもの 長期投与で現われるもの
感染しやすい(抗炎症・免疫抑制) 副腎機能の低下
糖尿病 骨粗しょう症
胃潰瘍 高脂血症・高血圧
精神症状 筋力低下・筋肉痛
ムーンフェイス・中心性肥満 白内障・緑内障
ステロイド剤は基本的に長い期間連続して服用します。パルス療法はその期間を短くしてくれますが、やはりある程度の期間は内服を続けなくてはなりません。副作用も長期間投与で現れやすいものと大量投与で現れやすいものがあることが分かっていて、どちらの投与法が副作用に対してメリットが多いのかは判断の難しいところです。一般的にはパルス療法が効果があって副作用も少ないとされていますが、実際には緊急性や治療効果、そして患者の個々の症状などと副作用のバランスで投与法は決定されています。
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