2009年9月2日水曜日

小児 症例 肺炎の鑑別など

■小児の肺炎 起因菌
①新生児
   GBS(B群Streptcoccus 母の産道からの感染)
②乳児(3か月~3歳):
   RSウイルス
   InfluenzaVirus
   S.pneumoniae
  Hib
    (5歳以上では)
   Mycoplasma
③小児(3歳から18歳)
S,aures
 RSvirus
   InfluenzaVirus
④成人(18歳~45)  
   Mycoplasma
 Clamydia pneumoniae
  Influenza
⑤老人   Spneumoniae
  Legionella
Aspiration pneumonia
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■各肺炎のポイント
1)マイコプラズマ (-) 非定形型肺炎 気管支肺炎
5歳~45歳に多い
潜伏期 2~3週間と長い(ウイルスは1~3日)
乾性ガイソウが強い☆ 感冒症状を伴うことが多い
   濃い肺胞影の症例が20% スリガラス影とは限らない
  <画像の割に、咳が強い>
[治療:・マイコプラズマ マクロライド系無効ならダラシン無効のことが多い。TC系でミノマイ使うか?★
 症状:1歳ごろ 気管支炎 年長時 肺炎
 IgMは長く出るので、いつの感染か不明である。 凝集?→実施の例:クラフォラン+ジスロマック?]
2)肺炎球菌(GPDC GPC-chain) 大葉性肺炎 気管支肺炎~気管支炎
最も頻度が高い(全般的に)
老人、基礎疾患ある人に多いが、健常人でもかかる
  古典例(急性発症、戦慄一回、鉄錆色痰 大葉性)
   実際には、気管支肺炎や気管支炎も多く、痰は黄色~黄緑。
3)クラミジア・ニューモニエ (-) 非定型肺炎
マイコと同様の症状。症状からの鑑別は不可能。
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■治療
1)グラム染色で起因菌推定できるとき
①GPDC
❖Spneumoniaeを想定
 外来ではAMPC(サワシリン)250~500x3~4回  PO
 入院ではPCG(ペニシリンG)200万単位x4~6回 DIV
②GNCB(球桿菌)
❖Hinfluenza
 外来 ABPC/SBT(SBPC)(ユナシン) CVA/AMPC(オーグメンチン)1~2T 3回
  3日目に改善なければBLNARと想定、 CDTR-PI(メイアクト)などに変更 
[肺炎球菌やモラキセラ・カタラリスと共存してヒトの上気道、とくに小児の上気道には高率に常在している(20~30%)。肺炎、髄膜炎、喉頭蓋炎、副鼻腔炎、中耳炎、かのうせい結膜炎をきたす。(特に小児に、b型きょうまくをもったものが重篤な髄膜炎、喉頭蓋炎をきたす。→Hibワクチン。
経口3世代セフェムの乱用によりBLNAR(βラクタマーゼ非産生アンピシリン耐性)Hinfluenzaがが出現して問題になっている)
→選択する薬剤
 1st:ABPCSBT 2,3世代セフェム 
 2Nd:ST合剤、カルバペネム、NQ、アンピシリン
 BLNARに対しては 3世代セフェムDIVかPC・βラクタマーゼ阻害薬。]
③GNDC モラキセラ
④GNR-M
❖Klebsiella pneumoniae
→CTM(ハロスポア、パンスポリン)+GM ★?
重症例では3世代セフェム (CTRX(ロセフィン)かCTX(クラフォラン)を。
⑤GNR-S
❖Paeruginoza
 外来 LVFX クラビット500mg 1x
 入院 CAZ(モダシン)1gx3 + GM(ゲンタマイシン)5mg/kgx1/日 ★
 (カルバペネム系は用いな方が安全)

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