2009年10月6日火曜日
感染症 感染性腸炎
<藤本>
感染性下痢症
三大起炎菌
1)腸炎ビブリオ 2)非チフスサルモネラ 3)キャンピロバクター
ウイルス性は30~40%を占める
■基本は抗生剤不要
⇒使う時は ST合剤かキノロン=嫌気性に効きにくく、腸内細菌叢を乱しにくい
■病型
1)毒素型:黄ブ菌 セレウス菌 ボツリヌス菌
2)感染型:サルモネラ、腸炎ビブリオ、キャンピロバクター
3)生体内毒素型:腸管出血性大腸菌 コレラ
■分類
○小腸型
○大腸型
発熱あり
下腹痛、直腸で強い痛み
便の量 少ない
便:粘液性
血便、便中白血球: 良くみられる
直腸鏡:潰瘍、出血、発赤あり
■病歴
抗生剤服用歴(6週間前まで)
7日以上続く時は、アメーバ、寄生虫、HIVなど鑑別
■検便の適応
○グラム染色で推定できる場合2つ
1)キャンピロバクター らせん状陰性桿菌
2)Saures:塊状陽性球菌
○便中白血球のある病態3つ
1)腸管壁浸潤性の細菌性感染(病原性大腸菌、赤痢、サルモネラ)★
2)炎症性腸炎(UC、Crohn病)
3)偽膜性腸炎
○便培養 3日のルール⇒入院後3日目以降では便培養はとらない
■■サルモネラ
<①非チフスサルモネラ>
基本的には抗生剤治療不要
※必要時
1)菌血症を伴う重症例
2)1才以下の小児
3)大動脈瘤・弁膜症患者
4)人工骨頭、人工弁、(人工物)のある患者
5)HIV感染症、移植患者
■治療
LVFX 400 1x 3~5日
CTRX 1~2gx2回/日 3~5日
ABPC
AMPC
など
<②チフス パラチフス>
冷凍食品などから感染する
■症状
頭痛 発熱 薔薇疹
比較的徐脈 39℃でもHR70台など
■治療 (量が多い!)
CTRX 2gx1 14日間
LVFXクラビット 500mgx2 10日
2009年9月7日月曜日
感染症 大曲先生 MMC 090905
========<<まとめ>>==========
PCG
=GPC(ー黄ブ菌だめ )=肺炎球菌、溶連菌
+腸球菌
ABPC
=PCG
+GNRの一部(大腸菌、 サルモネラ、 シゲラ)
ABPC・SBT
=ABPC
+Gram陰性菌の一部(βラク+の(E-1)Kleb、Ecoli。 Proteus、Hinfluenza、Mcatarrhalis)
+Saures(ペニシリナーゼを産生するから)
+嫌気性菌(F)(ほぼすべて)?
ーーーー
PIPC
=ABPC
+GNRの一部(特に緑膿菌(E)、大腸菌(D-2)など)
※Sauresには効かない(ペニシリナーゼを産生するから)
※※重症例では、単剤ではなくアミノグリコシドと併用を!
PIPCTAZ
=PIPC
+GNRがさらに広がる(βラク阻害+GNRの一部(Ecoli, Kleb)
+(下)嫌気性(F)
※残るは、ESBL?
※※Paeruginosaに関しては感受性はやや良いという程度。
※※Citrobacter、EnterobacterCloacaceの一部には無効なので注意すること。
追記)感染症レジデントマニュアル(藤本卓司)より
❖PIPC
Sauresに対しては、80%が耐性。つまりペニシリナーゼ産生Sauresには無効である。(PCG,ABPC,PIPCは同じ)
重症例では、単剤ではなくアミノグリコシドと併用を!
❖PIPCに比べ、Sauresに対する感受性が改善した。MSSAにすべて感受性になった。
Paeruginosaに関しては感受性はやや良いという程度。
Citrobacter、EnterobacterCloacaceの一部には無効なので注意すること。
・・・・・
❖アミノグリコシドについて
適応:
=Saures+Paeruginosaを含むGNR
特徴:濃度依存性
PAEがある(GP菌4~7H、GN菌2~8H)があるので、最低血中濃度がMIC以下でもかまわない。
1日1回投与法が標準療法
欠点:
①肺炎球菌、連鎖球菌、腸球菌に弱い。②嫌気性菌に無効 ③髄液への移行が悪い
================================
■肺炎
●細菌性肺炎
ー肺炎球菌ーーPCG
ー HibーGNDR(球桿菌=単球菌、双球菌、桿菌が混在) 小さくて丸っこくい
ーモラキセラーGNC(KidneyShape そら豆がへこみが会うようにして並ぶ)
ー黄ブ菌ーインフルエンザ感染
ークレブシエラー膿胸をきたす
●非定型肺炎
ーマイコプラズマ
ークラミジア
ーレジオネラ
■g 染色ーー覚えてしまった方が楽
??髄膜炎にも有効 オウブキンーーリステリア
<症例2>
グラム陽球菌性ーViridans Streptococcus
ーーPCG4w
ーー最初4w あみのグリコしど併用のが無難
■PCGの適応
◎グラム陽性球菌
●連鎖球菌 ーA,B,C、D,F群
-Viridans Streptocuccos
●肺炎球菌
●腸球菌
○嫌気性菌ー口腔内菌群(Peptostreptococcus)
ーClostridium Perfringens
○トレポーネーマ -梅毒
↓
(適応)
肺炎球菌肺炎
肺炎球菌髄膜炎
誤嚥性肺炎・肺膿瘍
感染性心内膜炎(溶連菌、肺炎球菌)
皮膚軟部組織感染症(溶連菌、C.Perfringensによるもの)
A群β溶連菌咽頭炎
梅毒
??髄膜炎にはたん剤はだめ 併用 ?何
ーーけんきせいきん 口腔内菌 クロストリジウム パーフェリンゲンス
皮膚・SSI
ー黄ブ菌 多くの人に常在 (2~3割り)
☆MSSAー多くのペニシリンは 利かない
Nafcillinは 利く
<症例3>
腎盂腎炎 管腔臓器に炎症があるー嘔気
ー大腸菌ーアンピシリンで5-7割効く
■ABCPの適応
=PCGのスペクトラム+大腸菌などの腸内細菌
(大腸菌、 サルモネラ、 シゲラなど: 感受性を確認してから使用する)
■GNRの整理
(歯科口腔領域での原因菌)
A 連鎖球菌グループ
B ブドウ球菌グループ
C耐性ブ菌グループ
・・・・・・・・・
D 大腸菌グループ
E 緑膿菌グループ
・・・・・・・・・・
F 嫌気性菌グループ
・・・・・・・・・・
Gその他の菌
↓
D 大腸菌グループ
1 Ecoli、Klebsiella、Proteus
2 Enterobacter,Citrobacter,Serratia
E 緑膿菌グループ
1 Paeruginosa Acinetobacter,Stenopotrophomonas
F 嫌気性菌グループ
横隔膜よりも(上)
ーPeptstreptcoccus
ーPorphyromonas.spp
ーーPCG効く
横隔膜よりも(下)
ー特にBacteroides.fragilis=βラクタマーゼ産生=ペニシリン単剤では厳しい☆★
<症例>腎盂腎炎 複雑性
ーGPC
■Ampicillinの適応
●大腸菌などの腸内細菌の一部ーEcoli、Salmonella,Shigella(感受性を確認してから)
●腸球菌の一部★(に対する第一選択)
E.Faecalisー利かないOK
E.Fascium-利かない
●リステリア
↓
(適応)
肺炎球菌、レンサ球菌、腸球菌=PCG
大腸菌など腸内細菌
横隔膜(上)の嫌気性菌 (何?)
?髄膜炎ー未熟児菌血症ーーリステリアのこと??★
■Bioavailability(吸収)
ーサワシリ 80%
ーダラシン90%
ーセファレキシン(第一世代 ケフレックス、Lケフ)90%
ー三世代セフェム ~50%以下
(使うとしたら淋菌に適応があるぐらい)
■ABPC/SBT
βラクタマーゼ阻害薬=ペニシリンを溶かすものを阻害する薬 を配合
βラクタマーゼ(+)の以下の菌(の一部☆)に有効
Kleb.pneumoniae
Proteus
Ecoli
Hinfluenza
Mcatarrhalis
Saures
嫌気性(ほぼすべて)
<症例>胆嚢炎
GNR ー小さい 緑膿菌
■PIPCの適応
=ABPC+緑膿菌+腸内細菌型のGNR(D-2)+嫌気性の一部
ABPC=
緑膿菌
腸内細菌型のGNR(Ecoli、K.Pneumonoae、2 Enterobacter,Citrobacter,Serratia)
嫌気性の一部(★?)
※βラクタマーゼを産生するものは無効
■PIPC・TAZ ゾシンで効くもの
=PIPC+横隔膜下嫌気性βラクタマーゼを出すGNR EcoliKlebx ESBL セファロを溶かす
PIPC=
βラクタマーゼ産生性の腸内細菌型GNR
(K.pneumoniae、Ecoli)
嫌気性菌
※ESBLはだめ(→ 仕方ないからカルバペネム)
ESBL( (腸内細菌が持つβラクタマーゼ?=))ペニシリナーゼはもともとはセファロは溶かさなかったのが溶かしはじめたGNR:Kleb、Ecoliがそれにあたる?。Proreus βなら良い★?)
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========<<まとめ>>==========
PCG
=GPC(ー黄ブ菌だめ )=肺炎球菌、溶連菌
+腸球菌
ABPC
=PCG
+GNRの一部(大腸菌、 サルモネラ、 シゲラ)
ABPC・SBT
=ABPC
+Gram陰性菌の一部(βラク+のE-1Kleb、Proteus、Ecoli、Hinfluenza、Mcatarrhalis、Saures?)
+嫌気性菌(F)( ほぼすべて)?
ーーーー
PIPC
=ABPC
+GNRの一部(特に緑膿菌(E)、大腸菌(D-2)など)
PIPCTAZ
=PIPC
+GNRがさらに広がる(βラク阻害+GNRの一部(Ecoli, Kleb)
+(下)嫌気性(F)
残るは、ESBL?
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